PANCOの備忘録。

PCノベルゲームに関しての備忘録だと思います。

2021秋クール・全体の感想

 

今期の本命、無職転生

視聴したアニメを順位づけしていく。上から高評価。

未完結は後程。

今季最高傑作。

無職転生異世界行ったら本気出す〜 第2クール

前クールを超える面白さ。演出、シナリオ、作画、全てが丁寧で繊細。これがなろうから生まれたとは到底信じ難い。キャラデザも良い。

大抵のなろうは前世を30秒で忘れてしまうストーリーの軽さが長所として機能していたが、無職転生は硬派なファンタジーに惨めな引き篭もり童貞主人公の独白を混ぜることで上手く成長譚を描けている。この世界では完璧に描かれがちな父親も、やはり齢30という若さの為に家族の離散という災害に耐えかねて、ルーデウスを責め立ててしまう。彼らの空回りがとても心を揺らしてくる。

無職転生では、キャラクターが腐っていない。何もかもが、舞台装置ではない誰かが自然とそこに存在している(但し、本編に全く関わらないモブは除く)。一人一人に、矛盾や信念、歴史があり、登場人物に息を吹き込むとはまさにこの事ではないかと感心した。

最後に、このアニメが証明してくれた事とはつまるところ「潔癖は大損」である。他者の下品で醜い内面の存在を認めることが、自らの感受性を必ず豊かに、そして寛容にしてくれることだろう。

 

・先輩がうざい後輩の話

とかく出来が良い。動画工房の爆散から一転、いつも以上のクオリティで日常系を描き出してきた。特に、OPは必見。テンポの良い曲と、五十嵐ちゃんの扇子の動きに合わせて移動するカメラワークがすぐに目を引く。全てが上手く噛み合わさって、まさに日常系の完成形といっても過言ではないだろう。

・ジャヒー様はくじけない! 第2クール

ヒャダインのOPが始まって嫌な汗が出てきたが、杞憂に終わった。毎週聞いているうちに中毒性が発揮されるタイプの曲だったようだ。ロリ魔王様、魔王の妹の登場があったが、どれも可愛いキャラデザで良かった。作画の崩れも特に目立ったところもなく、2シーズンぶっ通しでやれるだけのポテンシャルは確かにあったと言えるだろう。

・見える子ちゃん

一話、二話あたりが本当につまらない。原作既読だが、こんなにつまらなかったか。しかしながら怪異の脅威が増し登場人物が増える三話からは一気に面白くなる。ただ、霊能力者のババア編の前で終わってしまい、私もそこから先を見ていないので少し気になるところ。

 

最果てのパラディン

転生要素がどこであったか忘れてしまうくらい、ちゃんとファンタジーしていて驚いた。最後主人公がイキリ出すのは少し苦手だったが、きちんと締めていて高評価。見続けてよかった。

・大正オトメ御伽噺

大正時代のペシミストと許嫁?の話。妹、そして虐待を受けている女性が出てきたあたりはいい感じにドロドロしていて良かったが、その後の展開が少し...。

大震災が起きた最終話はまた後で。

・白い砂のアクアトープ 第2クール

最終回を見て、え、これでお終い?感が凄まじい。水族館閉館の下りも結局新しい施設に移っただけで、変わったのはくくるの内面くらいで2クール分の変化は感じられなかった。つまらなくは無いし、毎週観れるほどには各話の完成度は高く面白かったが、どこか足りない。あと百合要素はほんとに一滴。期待したがガッカリ。

それと死に設定が目立つか。キジムナーは結局本筋には幻覚くらいでほとんど空気、元アイドル設定は...微妙。

・ブルーピリオド

マブラヴ オルタネイティヴ

・かぎなど

葉鍵ファンは見た方が良い...はず。私はほとんど詳しくないので、噛み合いは悪いと言えば悪かったが、少なくともクソつまらない訳ではないので、キャラの関係性を理解していれば面白いはずだ。

・真の仲間じゃないと勇者パーティを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました

勇者の妹が可愛いので全て許された。が、本当は能力があるのに不当に追い出されました系の作品は、当て馬の露骨な無能がキツすぎる。作者によって知能を強制的に猿以下に貶められ、挙句の果てに余りにも惨めに破滅していくのを見ると嫌な気持ちになる。

・世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する

嫌いではないが、作者の悪評も含めて低評価。

・進化の実〜知らないうちに勝ち組人生〜

ウマが人間になったのち、騎士団の団長?を弟子にしてから見るのを忘れていた。ツッコミどころや、一応笑いどころは用意されていて決して虚無ではないので、時間があればどうぞ。

総評?

今季は大作を排出したクールだが、他も劣らず平均的に上位に位置するのではないだろうか。特に、日常系の躍進が素晴らしいクールであった。