昔のエロゲを最新のPCやOSで動かしたい時のハウツー
古いゲームの起動方法論まとめ
下に行くほど実現可能性が下がっていくと考えてください。
解決策①
仮想OS(VMware Workstation Player)を導入する
・必要なもの
インストールメディアに応じたドライブ(DVDドライブなど)が付属する、そこそこの性能のPC1台(仮想OSは容量をかなり食うので、デスクトップ推奨!)
各OSのインストールディスク
まず、PCに「VMware Workstation Player」をインストールする。個人であれば無料ライセンスで利用可能なので、安心して下さい。
次にOSの用意なのだが、金を出したくなくてISOファイルを割っちゃおうと考える悪い人もいる(かも)。仮想マシンはサンドボックス上で構成されており、本体部分に影響を及ぼすのは難しいためウイルスの心配は言うほどないのかもしれないが、何があるかは未知数なので私は全くお勧めしない。
インストールディスク自体はオークションまたはPCジャンクショップにて安価で購入可能なため、賢明な方はこちらを選んでほしい。
VMwareに仮想OS環境を構築する方法は
を参照または
「VMware 仮想OS インストール」で検索してください。
インストール後、仮想OSを起動しPCに CDまたはDVD を挿入し、通常の手順でゲームをインストールしてください。
*フロッピーディスクを利用するゲームはありますが、
①汎用フロッピーディスクの大半はSCSIまたはATA接続で、かなり前から搭載されていないこと
②USBサポートの不十分な古いOSで外付けフロッピーディスクが利用できないかもしれないこと
この2点の不安要素があるので、この場合は実機の用意を検討した方がいいかも?
解決策②
所有しているゲーム毎に最新OSで動作する方法を模索する
まず、ゲームのプレイに係る症状を分解・整理していく必要がある。
①インストーラが動かないパターン
ゲームに限らず、昔は多くの企業が「InstallShield」という汎用インストーラを採用していた。しかしWindows10は、セキュリティや互換性の問題で「InstallShield 2・3・5」の実行を防ぐように設定されており、インストール自体が出来ない。
ただ、インストーラさえ実行できれば動作可能なものも多い。(例:WHITE ALBUM)
幸いなことに、有志の方々がWindows10上でも動作するInstallShield互換インストーラを作成してくださっている。↓(英語が読めないならDeepLでも使って翻訳)
すなわち、
①フォルダを新規作成して、その中にインストールディスク内のファイルを全コピー
↓
②フォルダ内の「SETUP.EXE」を右クリック、プロパティを開き、タブの「詳細」をクリック
↓
③「製品名」が「InstallShield」かつ「製品バージョン」が「3または5(小数点以下は無視)」であることを確認する
↓
④32-Bit Setupsから「製品バージョン」と合致するバージョンのファイルをダウンロード
↓
⑤ダウンロードしたzipファイルを展開して、中の「setup32.exe」をコピー
↓
⑥新規フォルダ内に先ほど解凍した「setup32.exe」をペーストして実行
という一連の手順を踏めば、最新のOSでも古いゲームをプレイすることは可能である。
②適応必須パッチが実行できない
以降執筆中
本末転倒
ゲームが対応している、Windowsのバージョン毎のpcを買う(作る)
まず、ゲームをプレイする上で、Windowsのバージョンは大きく4つに分類できると考えられる。
①Windows 9x系 (〜Windows98、Me以前)
これはOS本体に16bitのコードが混在する最後のOSである。古いソフトの中には、16bitのコードに依存したものがいくつか存在している。パッケージ側面、対応OS一覧の中に「Windows95」「98」等が書かれている場合、必要になる(場合もある)。
環境構築についてだが、Windows11の実装に伴いハードオフからpentiumIIIなど古いPC部品が撤去されている(ような気がする)ので、アキバの「秋葉原最終処分場」などのジャンク専門店を回ってみるのも良いかもしれない。
OSの用意は少し苦労するか。ネットに転がっているisoファイルをお勧めするわけにもいかないので、ネットオークションまたはpcジャンク店に安価で売られているインストールディスクの購入を勧めておく。
動作OK・構築済みのpcはかなりいいお値段がするので、なるべく自分で構築すべし。
②Windows NT・32bit (WindowsXP〜Windows7まで)
これは16bitの一部、32bitに対応するOSである。
一部、と言ったのはNTVDMというソフトによって一応は仮想的に16bitコードをサポートしているものの、脆弱性などの問題によって切り捨てられたコードを用いている一部16bitアプリケーションが動作しないからだ。
また、ゲームの中には32bitOS上でしか動作しないものも存在する。
環境構築は安価かつ簡単で、企業からのお下がり廃棄品がハードオフまたはヤフオクに溢れているので買う。5000円も出せば買えるはずだ。(core 2 duo以降がお勧め)
OSの用意は上記と同じ。
(*Windows10 32bit版も存在するが、OSのサポートが終了したようなので記載しない)
③Windows NT・64bit (WindowsXP〜Windows10まで)
これは64bit、32bitをサポートする。
最新のエロゲの中には、64bitのみで動作するものもあるかもしれない。
環境構築はほぼ上と変わらない。が、性能上昇に伴い「core i シリーズ」以上のPCをお勧めする。
OS用意はWindows7まではヤフオクまたは店舗から、Windows10のみ7から無償でアップグレードが可能。
→2023年9月にWindows7→Windows10への無償アップグレードが終了したようだ。ただ、まだ可能という話もある。
④Windows11以降
内部的にはあまりWindows10と変わらないのだが、32bitOSの提供が終了したことに加え、今後32bitコードのサポートを終了していく可能性もある。
環境構築だが、tpm2.0が動作要件に追加されたために正式にサポートするcpuが2018年以降のもの(正確にはintel core第8世代、ryzen 2000シリーズ以降)のみなので、そこそこの金額を要することに注意してほしい。
OSの用意は簡単。Windows11に対応したWindows10のPC上で、無償アップグレードを実行するだけ。
問題は解決できましたか?もし分からないことがあれば、コメントしていただけると解決の手助けになれるかもしれません。(私の所有しているソフトなら猶更)