WHITE ALBUM(初回版)をWindows10 64bit・windows11で起動成功、パッチも適応できたのでまとめてみた
WHITE ALBUMをWindows10 64bit、Windows11でインストール・動作させる方法について解説します。
2023/11/08 文章を読みやすく、画像をwindows11のものに更新
他の64bitOS(Windows7,8など)でも可能です。
また、この方法は工夫すれば他のゲームに転用することも可能です。
*重要な部分は赤字で示してあります。
*画像はWindows11のものですが、UIは違えどWindows10でも全く同じ方法で動作します。
*ファイルは管理者権限で実行してください。
ノベルゲームを購入して、まず行うのはインストールです。というわけで、ディスク内の「SETUP.EXE」を起動してみるわけですが、エラーを吐いてしまいます。
エラーの内容は、このインストーラは古すぎて起動できないよ、的な感じです。
もう少し専門的に説明しますと、この「SETUP.EXE」はまず汎用インストーラ「InstallShield」そのものである「IS.EXE」を実行しようとしています。
この「IS.EXE」は16bitのコードで構成されているのですが、64bitOSのWindowsでは16bitのコードをサポートしておらず、このようにインストーラの起動に失敗してしまうのです。
ま、難しいことはおいといて、結論としてはこの動かない「SETUP.EXE」を新しいWindowsに対応したものに差し替えてしまえばいいのです。
インストール・実行してみる
ディスクの内容を書き換えることは出来ませんので、とりあえずCD内のデータをそのままコピーするところから始めます。
どこでもいいので、新規フォルダを作成し、その中にCD内のデータを全てコピー&ペーストしてください。
次に、インストーラを新しいものに差し替えます。
有志の方が、64bitに対応したバージョンを作成・配布してくださっておりますので、ありがたく利用させていただきます。
⇧上記のURLをクリックしますと、画像のページ⇩に飛びます。
次にダウンロードした「IsEngine.zip」を展開し、中の「setup32.exe」を最初に作ったフォルダにコピー&ペーストします。
そして「setup32.exe」を実行すると、正常にインストーラが起動します。
後は、画面の指示にしたがってインストールを進めてください。なお、インストール先を変更した場合のちほどアクセスする必要がありますので、メモを忘れないでください。
インストールが終了した後は、ショートカットを作成します。
インストールフォルダに移動し、「WhiteAlb.exe」のショートカットを作成します。
Windows11の場合、「右クリック」⇒「その他のオプションを確認」から画像のようにショートカットの作成ができます。が、デスクトップに移動させる必要はありません。
ショートカットを実行すれば、WHITE ALBUM本体が起動するはずです。
とりあえずインストール・起動までは成功しました。しかし、問題が二つあります。
・ゲームの進行に関わる致命的な不具合と、それを直すパッチを適用していない
・CDを挿入しないと音楽が再生されない
とりあえず、「パッチ適用」の方から行っていきましょう。
パッチを適用してみる
まずパッチファイルをダウンロードしたいところです。が、
ここで重要なのは、WHITE ALBUMのメニュー画面です。
左上に表示される文字が
「ホワイトアルバム」ならばバージョンは1.00、
「環境設定」ならばバージョンは2.00です。
次に、Leaf公式のサポートページ⇩から、パッチファイルをダウンロードしていきます。
バージョンが「1.00」なら「wa_201dt.exe」「wa_201pg.exe」どちらも、
「2.00」ならば「wa_201pg.exe」(上の方)のみをダウンロードしてください。
*「2.00」の場合はこの後の作業は必要ありません。ダウンロードした「wa_201pg.exe」を管理者権限で実行(*パスをA:\からC:\に変更)してください。その後、WHITE ALBUMの「環境設定」から「バージョン」を確認し、「2.01」になっていれば成功です。
そいつらを実行して終わりや...と言いたいところですが、案の定エラーを吐いてしまいます。
*エラーの内容を詳しく知りたい人向け
「wa_201dt.exe」は自己解凍ファイルで、
wabg.wup
waca.wup
wach.wup
wachp.wup
waeve.wup
wames.wup
wapar.wup
wapcm.wup
wsp.com
wa_updt.bat
をインストールフォルダ(C:\Program Files\Leaf\ホワイトアルバム)に展開し「wa_updt.bat」を実行します。batの内容は
wsp -b wabg wsp -b waca wsp -b wach wsp -b wachp wsp -b waeve wsp -b wames wsp -b wapar wsp -b wapcm del wabg.wup del waca.wup del wach.wup del wachp.wup del waeve.wup del wames.wup del wapar.wup del wapcm.wup del wsp.com del $*.*
となっていて、「wsp.com」に「.wup」ファイルを順に渡し、ファイルを更新しているようです。.comファイルは16bitコードで記述されているので、エミュレータを用いないと64bitOS上では実行できないのです。(delは只の削除コマンド)
というわけで、「wa_201dt.exe」(*間違えないで!)を右クリック、「管理者として実行」します。初期インストール先として示されているのは「A」ですが、「C」に変更して「OK」を押してください。
この2つのエラー画面が表示されるはずですが、どちらも閉じないでください。
次に
TAKEDA, toshiya's HOME PAGE様から「MS-DOS Player for Win32-x64」をダウンロードします。
ダウンロードした「msdos.7z」を展開し、展開された「msdos」から画像の通りに移動します。(\Downloads\msdos\msdos\binary\ia32_x64)
この「msdos.exe」をコピーし、WHITE ALBUMのインストール先にペーストします。
次にコマンドプロンプトを管理者権限で起動します。Windowsの左下の検索バーに、「cmd」と入力すれば出てきます。
以下のコマンドを順に入力していきます。
cd C:\Program Files\Leaf\ホワイトアルバム msdos wsp -b wabg msdos wsp -b waca msdos wsp -b wach msdos wsp -b wachp msdos wsp -b waeve msdos wsp -b wames msdos wsp -b wapar msdos wsp -b wapcm exit
*インストール先を変えた場合は、「cd インストールフォルダのパス」 にして下さい
*全部コピペ入力を推奨します
最後の文字列を入力し終わった後は、放置していたエラー画面⇩の
「OK」を連打してください。何度か押して表示されなくなったら完了です。
次に「wa_201pg.exe」を管理者権限で実行します。
特に何も起きずに消えますが、それでOKです。
WHITE ALBUMを起動してください。
左上の文字が「環境設定」になっていれば成功です。
CD無しでも音楽が再生されるようにする
*ここからはお好みでどうぞ。WHITE ALBUMはプレイ時間が短い方...のはずなので、CD挿入の手間はあまり気にしなくてもいいとは思いますが。
昔のパソコンでは、HDD・FDDの容量の余裕が少なく、インストールに使う領域を節約せねばなりませんでした。
そこで生まれたのがCD-DA方式です。この方式では、音楽をPCにコピーせず、CDから直接読み込んで再生します。だから、ディスクを挿入しないと音が鳴らなかったんですね。
すなわち、
- ディスクから音楽ファイルを抜き出す
- 「_inmm.dll」を導入する
この2つが肝心になります。
順に説明します。
まず、Windowsの左下の検索ボックスに「Windows Media Player」と入力します。
すると、「Windows Media Player」または「Windows Media Player Legacy」が表示されるはずです。どちらでもかまいませんので起動します。
「取り込みの設定」⇒「wav(無損失)」もしくは「mp3」を選択します。
.wav形式は無圧縮で最高音質ですが大容量です。
mp3の場合は「取り込みの設定」⇒「音質」で音質を変更できます。「320Kbps」でかまいません。
用意が出来たら「CDの取り込み」を押します。
次に「_inmm.dll」の導入を行います。
天翔記様で、かなり詳細かつ優しく導入説明がなされています。⇩
「パッチ」→「登録されているゲームのパッチ」を参照してください。
サイトに書かれている手順を追ってゆけば、ディスク不要化が完了するはずです。
お疲れさまでした。